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【連載】ソムリエ斉藤さんのワインジャーニー【5】ボージョレと自然派のお話

 

こんにちは。記者のガルちゃんだよー。

 

わーい!第5回だよー。

  

自然派にはよく『ムラがある』と言われますね。

 

フィリップ・パカレのように、

全く欠陥を見せず、

見事に美しく造ってくる生産者もいますが…

 

たしかに自然派といっても内容は玉石混交、

中にはおいしいと思わないものもあったり。

 

何かもう酸化したような匂いがしたり、

ゴムっぽい匂いがしたり…

いわゆるオフフレーバー、還元臭と言います。。。

 

ちなみに、こんな時にもすぐに見放さず、

冷蔵庫の中に2、3日方ぽっておくと、

大化けしたりするのもあるんだって。

 

そんなのもまた面白さの一つだねー。

 

瓶に詰められ、栓をされて、

ワインが酸欠状態ってだけかもしれませんから。

 

空気に充分と触れさせてあげたら

 

本来のポテンシャルを

しっかり発揮することもあるんだって。

 

ですが、彼らが醸す液体は混沌としていて有機的、

ただ美しいだけでなく、

時には飲み手を選ぶような

独特な香りや濁りを含むものもままあるんだってー。

 

良くも悪くもマニアック、あとは慣れと好みだね。

 

そんな彼らはヌーヴォーも精力的に造ってるんだって。

たしかに自然派の造り手が目指す

体に染み込むような透明の液体は、

素晴らしい品質のボージョレの良さと重なります

 

まもなく

11月第3木曜日は

ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日。

 

自然派で日本人の有名生産者もいますので、

是非チェックしてみてください。

 

前回、ご紹介した

ラピエールも毎年ヌーヴォを仕込んでます。

ボージョレのクオリティもさることながら、

しっかりした旨みがじんわりと広がる美味しさです。

 

次に紹介してもらったのはこちら。

左のp pのラベルがフィリップ・パカレ

ヌーヴォとは思えないフィネスを感じます。

とにかく美しい味わい。

 

東日本の震災の際、

苦難に見舞われた日本の再生をイメージした

鮮やかなグリーンラベル。

 

その横はドメーヌ ド ラ マドンヌ

ボージョレ地区の10あるグランクリュの畑から

ヌーヴォは造れない決まりですが、

その11番目と目される畑の正統派ヌーヴォ

しっかりした味わいで色も濃いです。

 

次はこちらー。

本拠はロワール。

新井順子さんのヌーヴォです。

ボージョレ以外では白のヌーヴォもあります。

是非試してください。

赤は樹齢60年の素晴らしい単一畑。

 

お次はこちら。

真ん中がロワール地方の白のヌーヴォ

 

発酵が完全に終わってない状態で瓶詰めするから、

開けた時シュワっとしてスッキリ美味しい。

 

年によっては、発酵が進みすぎちゃって、

瓶が割れて出荷できない年もありました。

一期一会というか、毎年、試行錯誤して造られます。

 

最後はこちらだよ。

ブルゴーニュ在住の醸造家。

天地人のラベルが有名な仲田晃司さんのヌーヴォ

ラベルもボトルも重厚です。

 

ひとことにヌーヴォと言っても

色んな造り手のワインがありますねー。

 

ボージョレに限らず、イタリアのノヴェッロ(新酒)

ギリシャオーストリアヌーヴォもあるんだって。

 

ギリシャの白は酸がとても美しく

一飲の価値ありだよー。

 

ボージョレヌーヴォって軽くて美味しくない、

なんて倦厭されがちですが

 

スルリと飲める自然派ヌーヴォ

それもひとつの良さ。

 

生ハムソーセージのように、

手軽に用意できる豚肉加工品とよく合うんだって。

 

たまには飲み疲れないスルリ、サラリと

飲める液体もいいものですね。

 

 

ガルちゃんでしたー。

 

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