こんにちは。編集長のモッピーです。
花火大会につきものの掛け声
「かぎや~♪」
「たまや~♪」
この掛け声がお稲荷さんの
狛狐に由来するんだって。
お稲荷さんにお参りに行くと
狛狐が鍵(左の狛狐)と玉(右の狛狐)を
くわえているね。
江戸時代、お稲荷さんを信仰していた
花火師の鍵屋弥兵衛さんは創業の際、
その狛狐がくわえていた
鍵から屋号を鍵屋にしたんだよ。
また7代目鍵屋さんが
番頭さんにのれん分けするときに
玉にあやかるように
玉屋という屋号を与えたんだって。
古川柳にも
「花火屋は何れも稲荷の氏子なり」
という一句もあります。
大宮・多子稲荷神社
今回のお散歩は東光寺から北に
歩いてきたよー。
その途中にお稲荷さんを
お祀りしている神社を発見。
多子稲荷神社(大宮区土手町)です。
多子稲荷神社は旧土手宿村の鎮守として
祀られてきました。
時期はさだかではありませんが、
京都の伏見稲荷大社から勧請され、
正一位の神階を受けてます。
御祭神は
倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)で
御神徳は五穀豊穣と商売繁盛。
氏子からはこんこん様と呼ばれ
心願を掛けると吉方に導いてくれるとして
信仰が厚いみたいだよ。
天保4年(1833)に建立されたという
本殿に向かう鳥居は、令和5年に奉納されており、
今でもその信仰の厚さがうかがわれます。
お稲荷さん=お狐さん???
多子稲荷神社の氏子が
御祭神をこんこん様と呼ぶように
お稲荷さん=お狐さんだと思ってしまいますが
狐は神様のお使いです。
倉稲魂(宇迦御魂)の「ウカ」とは「食」と
書いて食物のことを意味します。
倉稲魂とは尊い食物、稲の神様です。
なんでお稲荷さんのお使いは狐なのかな?
一緒にお散歩に行った図書館のお姉さんに
教えてもらったよ。
説はいろいろあるようですが、その一つに
「山の神、田の神」信仰があります。
日本人は、山の神は春になると里に下りてきて
田の神となって稲の生育を見守り、
秋の収穫が終わると山に帰って
山の神に戻ると考えていたんだって。
この「山の神、田の神」と
同じ時期に里に姿を見せ、
山に帰っていたのが狐です。
そこから狐は稲の神様であるお稲荷さんと
人の間を取り持つ存在と
考えられたわけなんだって。
他の説には狐の尻尾が稲穂に似ているから
という説もあるんだよ。
たしかにモコモコだね。
参考文献
『埼玉の神社』
『わかりやすい稲荷信仰 豊饒の神社』
『イチから知りたい日本の神さま 稲荷大社』
web:株式会社宗家花火鍵屋「鍵屋の歴史」
web:奈良県五條市「花火文化と鍵屋弥兵衛」
お米のありがたさが沁みる今日この頃
お稲荷さんに豊作を祈り、感謝することも
忘れたくないなーと思ったよ。
ほなねー。
またねー。