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【須原屋さん】書を以て世を耕す②:編集長モッピーの歴史ゆる散歩

 

こんにちは。編集長のモッピーです。

 

 

浦和で昔からなじみのある本屋さんといえば

須原屋さん!

 

 

 

今回は前回の続きだよ!

 

先進的な出版人、須原屋市兵衛さん

 

初代茂兵衛さんに奉公し、

のれん分けされたのが須原屋市兵衛さんです。

 

宝暦10年(1760年)から出版活動を始めました。

店は現在の日本橋三越本店本館が建つあたりにありました。

 

市兵衛さんは安定した茂兵衛さんとは反対に、

新たな分野に挑戦し、攻めていった人です。

 

その一つが明和8年(1771年)、

建部清庵著『民間備荒録』の出版です。

 

天明の大飢饉の時でさえ飢饉対策の本は

出版されませんでした。

 

市兵衛さんはそれより10年以上も前に

この救荒書を出版したのです。

 

かなり先駆的な仕事ですね。

 

そして革新的なのは、安永3年(1774年)

『解体新書』の出版です。

 

オランダ語の解剖医学書を

杉田玄白や前野良沢が翻訳したもので、

医学の原点になっている本です。

 

「神経」「動脈」「軟骨」などは

『解体新書』で生まれた言葉だとか。

 

これより前、明和2年(1765年)出版の『紅毛談』という

オランダの風俗・地理、動植物などについて紹介した本が

絶版を命じらるということがありました。

 

市兵衛さんは『解体新書』もその危険があると

覚悟していたと言われています。

 

市兵衛さんは多くの世界地図・地理書を出版し、

世界のありさまを日本人に知らしめた人でもあります。

 

天明6年(1786年)には、

林子平の『三国通覧図説』を出版。

朝鮮・琉球、蝦夷の地理や風俗を解説したものです。

 

林子平が自費出版した『海国兵談』が

 

幕政批判の書だと、

寛政4年(1792年)に処罰されたのに伴い、

 

『三国通覧図説』も絶版にされ、

市兵衛さんは重い罰金刑を課せられました。

 

さらに文化3年(1806年)の大火に被災したこともあり、

3代目を最後に市兵衛さんは没落してしまいました。

 

幕末のバイブル『海国図志』の出版

 

市兵衛さんと同じく、のれん分けされ独立した人の中に

須原屋伊八さんがいます。

 

伊ハさんは明和年間(1764~1772年)の創業で、

店は浅草芽町二丁目にありました。

 

間口六間ほどの重厚な店だったそうです。

 

伊八さんと言えば、天明狂歌流行の火蓋を切った

画期的な狂歌集を刊行しました。

 

天明3年(1783年)の『万載狂歌集』です。

大田南畝と朱楽菅江が編さんしました。

 

こちらの記事も参照してねー!

 

嘉永7年(1854年)には伊八さんは

幕臣・川路聖謨の依頼により、

 

中国の地理書『海国図志』の訓点本を出版しました。

 

アヘン戦争直後の1842年に中国では、

初の本格的な世界地理書『海国図志』が出版されました。

 

『海国図志』は西洋各国の書物や新聞をもとにして

それぞれの国の地理、政治体制、海防や西洋軍事技術

(大砲、火薬、軍艦等)を網羅した地誌です。

 

嘉永4年(1851年)に日本に輸入された

『海国図志』を読み、

 

海外の情報、知識を得るには格好の書と判断、

出板を企画したのが海防掛だった川路聖謨です。

 

伊八さんが出版してから3年の間に他の版元が刊行した

『海国図志』は全部で23点にも上ります。

 

幕閣や諸大名、幕末の志士たちが次々と買い求め、

ベストセラーになりました。

 

その中で所蔵が抜群に多いのが

伊八さんが出版したものだそうです。

 

寺子屋の生徒でも読めるようにつくられた和訳本は

廉価で販売され、多くの写本も流通し、

全国に広がりました。

 

まさに幕末のバイブル。

日本人の世界観に大きな影響を与えました。

 

続くよー!

 

モッピーのパパは須原屋さんに育てられたって

謎に熱く語りだしたよー。

 

むー、少しお話が長いねー。

誰か、止めてくださーい。

 

色んな意味で、

ほなねー。

またねー。

 

編集長モッピーでしたー!

 

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